読了日記 『あの日、君は何をした』 まさきとしか 小学館文庫

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さてさてわが家の積読本シリーズの中でも、かねてからずっと読みたいと思っていた

『あの日、君は何をした』 まさきとしか著 小学館文庫 を今ごろ読み始めました。

今週は日帰り出張が3回もあり、毎回その車中で至福の時間を過ごすためのツールとして

持参していたものの、7月の炎天下ウォーキングにやられ、帰りの車中ではあえなく寝落ち(汗)。

3度目の正直とばかりに、3回目の帰りの車中でやっとありつくことができました。

必ずそこには理由がある。。。。

ミステリにはもちろん動機が重要であり、読者としても一番気になるポイントですが、

作品中の登場人物である「三ツ矢刑事」も過去のトラウマからその追及に執念を見せています。

15年前の深夜に優等生であった少年はなぜそこにいたのか。

そしてその少年はなぜ死ななければならなかったのか。

母親は、知り得なかった少年の一面にどこまで迫ることができるのか。

そして同時に人生を狂わされたほか母親たちの様々な愛情や狂気も絡み、物語が進んでいます。

今と15年前を紐つけるその接点は。。。。

現在進行形の事件背景には、過去の事件が関係しており、

その接点が何なのか「三ツ矢刑事」が冷静に迫っています。

しかし、最期まで少年の本当の動機を「三ツ矢刑事」は見出せないまま

事件の終わりを迎えています。。。。

ところが、本当に最終3ページほどでその真相が語られており、

その動機が読者にわかるようになっています。

感想として

少年が関係するミステリにこのパターンは、確かにあるよねーという感じです。

気がつけば本書の3分の2ほど読み進めていました。

物語の展開自体は丁寧であるが故に、スピード感や疾走感を得ることはできませんでした。

とは言え、納得のオチでありモヤモヤな感覚に陥ることは全くなく、とても読み易かったです。

本書の帯につられて買ってしまったという印象でした。

最後に、勝手に評価失礼します! 星3.5でお願いします!

ありがとうございました。

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